学会専門医の制度から専門医機構(第三者機関による専門医認定制度)への移行が進み、現在専門医を目指す麻酔科研修医の先生は専攻を決めた時点で麻酔科専攻プログラムに登録することが第一ステップとなります。

各専門領域を一定数以上経験することが必要なので、プログラムを単一病院で用意できる病院は限られます。

育児や介護等でプログラム制に沿うことが難しい専攻医の先生には単位制で取得することも可能です。

山形大学には今年は3人の受験者がいます。

皆さんとても優秀なのであまり心配はしていないのですが、専門医試験を受ける年代の先生は気力も体力も充実しており、仕事においても家庭においても重要なポジションに位置するため、とにかく忙しい!

結婚したり、生まれたり、イヤイヤされたり、よく分からない理由で怒られたり、押し付けられたり…。

自分の受験の頃を思い起こしてみると、仕事も忙しいし、こどもも小さいし、家を建てたくなんかなっちゃったりして土日は打ち合わせが入るし、麻酔1日3件4件当てられたり、2件だ♪と思ったらしょっぱいやつだったりするし、夜は疲れて寝ちゃうし、夫は帰らないし(外科医)…なんだか記憶喪失です。(でも根に持ってるから忘れないこともあります)

「ママに勉強させてくれないと来年も遊んであげられないからね!(再試験勉強)」
と、とにかくブチ切れていた記憶だけあります。
(悪い例)


基本的に、試験の構成は

学科
実技
口頭試問

の三本立てです。今はコロナ禍なので、実技試験は指導医の書類だけでいいようです。テンパり系の先生には有難い。


専門医合格が、更なるキャリアへの必須条件になります。3人の先生からは是非とも嬉しい知らせをもらいたいです!

そして専門医の維持には5年毎に更新が必要です。

更新には所定の単位と勤務実績(常勤、週3日以上)が必要で、真面目に学会に参加したり発表したり講演したり論文書いたりしないとポイントが貯められません泣

生きてる事がポイ活の先生方、尊敬します。(山形大学麻酔科にはそんな先生方がたくさんいらっしゃいます)

というわけで、皆様の見かけた麻酔科医が感じ悪くても、ライフイベントを乗り越えるべく
もがいていると思って見逃してください。

それでは、
急に冬めいて大動脈解離の臨時が増えてきた山形ですが、皆様お大事にお過ごしください。